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横浜市保土ヶ谷区西谷地区(周りが住宅地)で農家を営んでいる苅部博之氏を講師に迎え、2回にわたって野菜の勉強会を開いた。1回目が2004年11月8日(月)19:00〜20:30(横浜ランドマークプラザ13階会議室にて)、「横浜の野菜を知ろう」をテーマに、2回目は2005年1月15日(土)午後1時30分に苅部さんの畑を訪問し、「在来種とF1種の食べ比べ」を行った。

   内容

 

2004年度第4回勉強会
「野菜を味わおう!」in 横浜 Part1

開催日:2004年11月8日(月)
主催:横浜スローフード協会
参加人数:14(荒木、遠藤2名、小林(ア)、、斎藤、竹内、坪倉、徳田2名
           前園、毛利2
名、甕、葭谷見学者1名)

野菜をきれいに並べて講義を行う苅部さん。野菜ソムリエの資格を持っている

苅部さんの家は江戸時代から続いている農家で、博之氏が13代目だという。時代の変遷とともに作物の種類が変わり、現在は、ネギ、キャベツ、大根、カブ、ホウレン草、小松菜、茄子、キュウリ、トマト、オクラほか季節毎に多種の野菜が栽培されている。 @横浜野菜の変遷: 江戸時代はジャガイモの産地として有名だった。横浜から種芋が各地に運ばれ栽培されたという。また昔から栽培されているものに西谷ネギがある。柔らかく、甘みがありおいしいのだが、柔らかく傷つきやすいことから市場には広く登場せず、今では、栽培農家もかなり減少したという。その後、キャベツ栽培がさかんとなり、徐々にブロッコリーやホウレン草、小松菜ほかさまざまな野菜が作られるようになった。 A季節の野菜: 「ホウレン草の旬はいつでしょうか?」と苅部さんから問題が出される。正解は「冬」。現在、冬にトマトがあればスイカだってある。どの野菜がいつ旬なのか、季節感が希薄になっているのが現状。料理法での影響はあるが、旬の時とそうでない時では栄養価も違うという。からだを冷やす夏野菜、からだを暖める冬野菜。「旬」を大切にした食事をしたい。 また、おいしい野菜の見分け方のいくつかのポイントを教わり、最後に苅部家自家製のピクルスと梅干しを味見。カリフラワーにニンジン、大根などカリカリっと歯ごたえがよく、酸味もほどよく空腹感を誘う。終了時、お土産にもらったキャベツを「千切り」「ロールキャベツ」「キャベツ炒め」と、調理法を変えながらおいしく贅沢にいただいた。


熱心に話を聞く会員

 

2004年度第4回勉強会
「野菜を味わおう!」in 横浜
Part2

 

開催日:2005年1月15日(土)
主催:横浜スローフード協会
参加人数:15名(浅海、荒木、遠藤、金子(ビジター)、斎藤、 斎藤2名(ビジター)
           佐藤(ビジター)、谷杉、徳田2名、毛利2名、山口)

2005年1月15日(土)午後1時30分、みぞれ交じりの雨の中、勉強会は予定通り開催された。さっそく苅部さんの畑を訪問。「カブって、こんなに土の上に顔を出しているんだあ」と普段では見ることのない光景に驚きながら、野菜が作られている現場を実際に目で確かめると、野菜への愛情が自然とわき上がってくる。畑周辺はぐるりと住宅地になっていて、「農薬散布の問題や台風による土の流出など周辺住民への対応に気を遣います」と、苅部さんは都市型農業の難しさを語った。

住宅街に広がる苅部さんの畑

今回の勉強会の目玉は、在来種(昔からその土地に根ざした品種)とF1種(今、一般に市場に出回っている品種)の比較。両方を一度に見る、しかも味わう機会は滅多にない。苅部さんが特別に両種の大根を栽培してくれた。畑には在来種とF1種が横並びで植えられており、育ち方の違いを比較できた。F1種は均一に形良く育ちやすく、8〜9割は商品として市場に出せるが、在来種の場合、均一な育ちは難しく市場に出せるのは2〜3割なのだそうだ。育てにくいものは消えていっているのが、農業の現況である。 では、両者に味の違いはあるのか?大根の食べ比べを体験。まずは、青首大根の生のスライスをかじる。どちらが在来種かF1種かは明かされず、味覚テストする。

どっちが在来種でF1種?両方おいしいので、判定に困った!

会員のほとんどは、どちらが在来種かを当て(さすが!?)、よりおいしいのは在来種と回答。個人的な感想だがF1は甘みが強くカリカリしており、在来種は「昔、食べたなあ」という記憶がよみがえるあっさりとした味でサクサクしていた。次に、同じダシで煮た三浦大根の在来種とF1種を食べ比べる。在来種はほくほくとし味はあっさり歯切れが良い。F1種は少し苦みがあり野菜の繊維質が口に残った。会員のほとんどは、在来種のほうがよりおいしいと回答。参加者の年齢は20代〜50代とまちまちだから世代でおいしさに違いがあるということでもないようだ。 最後に、苅部さんの奥様が作ってくれた自畑産の野菜サラダと「白菜と高座豚の鍋」で、野菜を堪能。雨は冷たかったが心はポカポカと温かい1日だった。

この日は、苅部さんの知人である有田さんも引率者として参加。有田さんは神奈川区片倉地区の農家の14代目になる。「農薬を使用する意味、有機農法はすべておいしいのか、消費者が敬遠する虫がついた野菜のおいしさや安全性など、地元の方に農業生産について理解してもらいたい」と語る30代の若き農業人・苅部さんと有田さん。苅部さんは、相鉄線西谷駅そばで直売所も営み、地域の人とのコミュニケーションを大切にしながら「地産地消」のあり方を模索している。横浜市の住宅街にも畑はある。ぜひ生産者の下を訪れ、野菜づくりの現場を実感することをお勧めする。

  


苅部さん(右)と有田さん(左)

  (2005年1月 毛利(公)作成)



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