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2004年度第6回勉強会
「丹沢山 今年の新酒を利く 〜発酵タンクの澄んだ声が待っています〜
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県内の老舗蔵元である「川西屋」を訪ねた。
門の脇、上部には、新酒の時期を知らせる、ほどよく色づいた杉玉が掛けられており、新酒への期待感も膨らむ。
創業は明治30年、酒匂川の西側に位置していたことから、「川西屋」と名乗るが、その歴史は、遡れば300年前からであり、酒造りに携わり、当代で19代目を数える。「食べながら飲むお酒、燗酒にして美味しいお酒」を目指しているという。
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1 利き酒
10年ほど前に製作された「川西屋」での酒造りのビデオをみながら、19代目である露木氏より「川西屋」の歴史および酒造りの工程、こだわり、苦労などを聞く。
その後、下記の6種について飲み比べた。
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【正式に瓶詰めしていないもの 】 |
【昨秋に瓶詰めしたもの】 |
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*仕込31 五百万石 吟醸
*仕込32 若水 純米吟醸
*仕込33 美山錦 特別本醸造 |
*五百万石 「隆」
*阿波山 「丹沢山」
*美山錦 五拾五「隆」
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それぞれ、違った味わいがあり、好みもあるので、ひとつひとつへのコメントは省略するが、率直な印象として、瓶詰めしたものより、瓶詰めしていないものの方が、タンクから汲みだされて時間が経過していないこともあり、香りや味がフレッシュであったし、個性がより際立っているように感じた。
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2 蔵
蔵の中で、タンクより直接汲みだした新酒を利く。通常であれば、蔵人以外の立ち入りが禁止されているが、すべての工程を経た後のこの時期だけ、蔵に入ることが許される。
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タンクの中の酒は、色は若草色がかっている。このとき赤味を帯びた色合いになると、よいお酒とはいえないという。香りは鮮烈であり、口に含むと微発泡した液体の、ほどよい刺激が舌に心地よい。後味はほんの少しエグ味が残り、酒の若さが感じられる。
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3 感想
酒の銘柄として「隆」「丹沢山」のことを知っていたものの、それが、県内の蔵元で造られていたことを恥ずかしながら知らなかった。神奈川県でこだわりの酒造りを続けている蔵元がいくつかあり、そのひとつが今回訪ねた「川西屋」であり、妥協することなくゆっくりと時間をかけて酒造りを受け継いでいっていることが素晴らしいと感じた。
もろみの段階で、寒いときには暖めて、暑いときには冷やすなど、室温の管理に気を配らなければならないことが、パンの酵母作りと同じであり、パン屋として興味深かった。
日本酒離れが叫ばれている昨今、ほんとうに美味しい日本酒を知らない日本人はまだまだたくさんいるだろう。ひじょうに残念なことである。だが原料のお米にこだわる人が多いならば、そのお米からできる日本酒のことをもっと楽しめるはずだと思うし、せっかく日本人に生まれたのだから、自分の国の名前が付いたお酒を、少しぐらいは語れるようになりたいものである。
(2005年5月 パンノオト甕作成)
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