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流通の発達により、どこでも新鮮な魚が食べられるようになったが……
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こんな経験はありませんか?
──山奥の温泉宿に泊まり、楽しみにしていた夕食に、ズワイガニの鍋が出された……(ちなみに、現在、日本で消費されるズワイガニの多くはロシア産です)。そのカニ鍋をながめながら、何かヘンだ? どこかがオカシイ?……、と感じたら、あなたにはスローフードな感覚があります。……海から遠く離れた山奥なのに、なぜカニ鍋なのか? そんなカニ鍋よりも、その土地が培ってきた食材や食品を使った、そこでなければ食べられない伝統的な料理を食べたい!! それがスローフードの出発点です。
ファーストフードは、いつどこで食べても変わらぬ味を売り物にしています。でも、特定の季節やその土地に行かなければ味わえない、個性的で独特な食品や料理は、いまどんどん消えつつあります。そんな味覚や、それを味わう喜びや楽しさを次の世代に伝えてゆくのがスローフードの目的です。いわば、W.W.F.
が絶滅の可能性のある動物をリストアップする「レッド・データー・ブック」、ユネスコが貴重な自然や史跡を人類共有の財産として指定する「世界遺産」などの食文化版が、スローフードなのです。 |
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