| さて、「サローネ・デル・グスト」に出展のいくつかをご紹介しよう。大きな展示会場は食とワインを楽しむ人たちで溢れ、出展ブースの小径をすれ違うのが大変だった。野菜の小径、チーズの小径、ハム・ソーセージの小径といった感じで、種類別に分かれている。「味の箱船L'
Arcaアルカ*」のコーナーもあり、「Presidiプレシディオ*」として認定されたコーナーもある。目を引いたのが、「貴婦人」のごとき衣装、ではなく羽根をもつ雌鶏、パドバ・チキンだった。パドバは、観光地として常に上位にあるベネチアの隣の伝統的な町である。絶滅の危機にあったパドバのチキンが「プレシディオ」として認定されたことで評判となり売り上げ数の増加につながっているという。またシチリアのカターニャ湾におけるマッギア(magghia)という網による地中海における伝統的な漁獲法で獲られた小鰯。この漁獲法は現在、カターニャ湾の他、カンパーニア州ペストゥムの近くにしか残っていない。今でもこの網を使っているのは30件のみ。網にかかった小鰯は海の水の中で自然に血抜きされ、身が引き締まり甘味が出るという。獲れたては生のままレモンやオイル、唐辛子で頂く。残りは塩漬けにして保存しソースなどにも使われる。伝統料理も味見をした。コマッキオの名物料理「うなぎ」のマリネである。白身魚のスズキのようにふんわりと柔らかい食感で塩味と薄目の酢がとてもおいしい1品であった。このマリネ法が「プレシディオ」に認定された。その他、キリスト教が生まれる前から結婚式の祝い菓子として作られている北サルデーニャ地方中部、オズィエリという町の菓子「コプレータ」(サルデーニァ地方。軽やかなパイ生地にアーモンドの粉のスポンジを重ね、レモンとリキュール風味のアイシングをかけたもの)など、食の多様性を実感した。 |
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出展者に質問すると、懇切丁寧に説明してくれる。話し出すと、なかなか止まらない。
(チンクエテッレのシャッケトラ(デザートワイン)の出展者 |
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